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データ復旧事例

ハンディカムビデオレコーダの動画データを復旧しました。

2017年01月25日

ハンディカムビデオレコーダのデータ復旧のご依頼です。お持ち込みいただいたのはパナソニックの内蔵HDD記録タイプのハイビジョンハンディカム。「誤操作でHDDをフォーマットしてしまった」ということでした。

フォーマットされているため、記録映像の一覧を確認すると「シーンがありません」と表示されます。消してしまったデータを、なんとか取り戻しましょう。今回は幸い、フォーマットした直後にご連絡をいただけました。試行錯誤を全く行なっていないとのことなので、大半を復旧できる可能性があります。

このカメラは、USBケーブルでPCと接続すると外部ドライブとして参照できます。誤操作によるデータ消失なので、論理障害対応としてデータ復旧作業を行ないます。

フォーマット直後のため、映像の管理データや複数のフォルダはきれいに復旧できました。この調子なら楽勝!と思いましたが、ハンディーカムのHDDへ保存し直して一覧を表示させてみると、相変わらず「シーンがありません」という表示です。 試しにパソコン用の取り込みソフトでも確認してみましたが、やはり映像が何も記録されていない状態に見えます。ファイルシステムレベルではデータを復活できているはずですが・・・

ハンディカムで新規に録画して分析したところ、ハンディカム本体や専用の取り込みソフトで動画を表示するために、複数の構造管理ファイルが絡んでいるらしいことが分かりました。時間をかければ解析できるかもしれませんが、今回は法人対応でもないので、あまり無理はできません。記録データを取り出すことができればあとはなんとかなるので、ハンディーカム本体への復旧は行わないことにしました。

記録データのフォーマットは「AVCHD」 のハイビジョン映像&音声フォーマットなので「GOMPlayer」 などのフリーソフトなどで再生できます。なので、データ実体を取り出すことができれば大丈夫。

確認してみたところ、データの実体はほぼ無傷。取り出してパソコンにコピーすればそのまま再生できます。とりあえず安心です。

あとはデータを確保するだけです。

確保できた記録データは約20GB、ほぼ全て復旧。データはお持ち込みの外付けHDD(USB接続)か32GBのUSBメモリーにコピーしてお渡しできます。

データ復旧は完了しましたが・・・ひとつ問題があります。

それは、お客様が取り込んだ画像はブルーレイディスクにコピーして田舎の両親に送るつもりだったので、パソコン用のデータでは困るということでした。いつものようにハンディーカムをパソコンに接続して、慣れた添付ソフトを使うことができれば自分でディスクを作れるが、データを生のまま受け取っても、そこからどうしたらよいか分からない。
そういうことならお安いご用です。

お客様に代わって、ブルーレイディスクをお作りしましょう!

というわけで、「Freemake Video Converter」 というフリーのオーサリングソフトを使って、メニュー付のブルーレイディスクを作成しました。もちろん、作成したブルーレイディスクは市販のBDプレーヤーを接続した家庭のテレビで普通に再生できます。
※Freemake Video Converterは、SpeedUpMyPC やEntrusted Search Protect などといったソフトもついでにインストールするように誘導されるため気をつけてください。不要な場合はカスタムインストールで回避できます。評価が高いフリーソフトでも、こういうことがよくあります。